【学力UP!】小学生が自主的に学習・勉強してくれる方法 @「将来の学力・コミュ力は10歳までの「言葉かけ」で決まる(本レビュー)

2020年7月6日

ある本との出会い

うちの娘は今年の4月から、晴れて小学校1年生になりました。

ですが、このコロナ禍の影響で2ヶ月ほど学校に通えず、家で勉強することになりました。

うちの娘は勉強が大嫌いです。

国語や算数も、宿題をやると飽きてくるらしく、あくびが全然とまりません。

集中力なし、やる気ゼロ、途中で遊び出す始末です。

そのたびに私がどなり散らす、罵倒するという日々が続いていました。

例えばこうです。「なんでできないの!」「文字がキチンとかけてない!」「書き順が違う!!」「姿勢が悪い!!」などなど。

娘が書いた文字が汚かったりすると、消しゴムで何回も何回も消させてやり直しをさせました。

ある日、テレワークで家にいた夫から、

「どなりすぎ、こわい。そんなんじゃやる気なくしちゃうよ」と注意され、

娘からは、

「こわい、こわい、もう怒らないで!!」と泣きながら訴えられ、ハっと我に返りました。

「なんでこんなにムキになってどなってるんだっけ??」

気がつけば、どなりすぎて喉も痛くなってました。そして、娘に勉強しろと命令することにすごく疲れを感じていた自分もいました。

「このままでは、勉強への意欲が本当になくなっちゃう!」

「もっと自分から進んで自発的に勉強してくれないだろうか」

そこで、子どもが主体的に勉強に取り組んでもらう方法はないものかとネットで調べたところ、

「将来の学力・コミュ力は10歳までの「言葉かけ」で決まる」という本に行き着きました。

学力世界1位・フィンランドの教育とは?

この本は、フィンランドの学校教育、子育ての内容をもとに書かれています。

フィンランドの学力は世界一です。日本よりも授業日数が少なく、宿題やテストもないのに・・・です。

すごくないですか?

フィンランドでは、子どもたちの自主性を促し、勉強が楽しいと思える教育を行っています。また、先生と生徒が双方向で意思を伝え合い、密にコミュニケーションをとる教育が遂行されています。

日本はコピペ教育、詰め込み型教育といわれていますよね。授業も先生からの一方通行で、与えられた知識をただテストで答え、点数で評価される。。。

これでは子どもたちが受動的になってしまうし、自主性も育たない。自分から考えて行動しようとも思わないですよね。だって、先生から一方的に指示ばかり受けて、その通りにしろと言われてるわけだから。考える必要がないわけですよね。

私の学生時代も、残念ながらそうだったなぁと思います。昔から日本の学校教育ってあんまり変わってないんですね・・・

変わらないコピペ教育をしてる日本で、どうやったら娘が自発的に勉強しようと思ってくれるんだろう。

この本には、親の言葉がけを変えるだけで、子どもの自主性やコミュ力は身に付くと書いてあります。

読了後、さっそく実践してみました。

なんと、勉強に対してちょっとだけ娘の変化がありました。

効果はありです!!!

子どもの変える魔法の言葉かけ

この本を読んで、「魔法の言葉かけ」を3週間実践してみました。

  1. 「○○しろ!」といった命令口調をやめて、「○○した方がいいんじゃないかな??」「おかあさんはこう思うんだけど、どうかな?」などと言い方を変えた。もし、「いやだ!」と言われたら、〇〇をやった方がいい理由を何回も説明した
  2. 「なんで〇〇しなきゃいけないの?」と質問されたら、「どうして○○をしなきゃいけないのかな? どう思う?」と逆質問した
  3. 娘が何かできたとき、「すごいね!」といった褒め言葉は使わず、「〇〇できたね!」と事実だけを伝え、一緒に喜んだ
  4. 「○○しないとダメでしょ!」と否定的な文句は避けて、アイメッセージ(母親の私がどう思うか)を言うように心がけた(例えば、あなたが〇〇してくれないと私は悲しい、私が不安になっちゃう、、など)

これだけで娘はかなり良い方向に変わりました。

言葉かけって面倒くさいです。頭使いますし。。。

でも、「魔法の言葉かけ」が私をストレスから解放してくれたのです。。

自主性・コミュニケーション力を伸ばす

この本によく出てくるキーワードが「自主性」「コミュニケーション力」です。

世界がネットワークで繋がり、目まぐるしく変化する状況の中で、与えられた知識をいかに活用し、その変化に応じていくか・・という能力が求めらると明記されています。

そのためには、進んで関心事に取り組む自主性や、考え方が異なる相手を理解し、対話していくコミュニケーション力が必要だと、、、

ほんとその通りだなぁと思いますよね。

この本には、家庭の中でそういった力を身につける方法が示されています。

それが前述で紹介した「魔法の言葉かけ」を実践することです。

私の場合、これがきっかけで子どもとポジティブに向き合うことができ、以前に比べて、対話できるようになりました。

娘も徐々に変化が見られ、私があれこれと質問すると、「どう言っていいかわからない」と言われることが少なからずありましたが、的確な答えを返してくれるようになりました。コミュ力がついてきた実感があります。

片付けも自らやるようになったり、学校に行く朝も自分から率先して支度するようになりました。

大事な自己肯定感

この本には「自主性」「コミュ力」のほかに、「自己肯定感」という言葉も頻繁に出てきます。

「自己肯定感」とは、”自分で自分を認める”ということですが、これが自分の中にある子どもは、何か辛いことがあっても自分を信じて乗り越えられる力がつくといいます。

子どもの「できたこと」を見える化し、自己肯定させていく「ハッピーツリー」というものが、合わせてこの本に紹介されています。

娘の「ハッピーツリー」です。リビングに飾っています。

ハッピーツリー

寝る前に、娘に今日できたことや楽しかったことを聞いていきます。そのエピソードを紙に書いて、この木の絵に貼っていきます。

貼った紙が増えて、それを共有することにより、家族みんなが子どもを認めていることが伝わり、「自己肯定感」がアップします。

「魔法の言葉かけ」のほかに、この「ハッピーツリー」も実践したところ、今まではあまり話してくれなかった小学校の様子を、詳しく教えてくれるようになりました。

嫌なことも合わせて話してくれるので、娘の気持ちもスッキリするようで、癇癪が減った気がします。

この「ハッピーツリー」の紙を貼った後に、学校の宿題をすると、面白いぐらいスイスイやってくれるので、私も楽になりました。

まとめ

子どもが言うことを聞いてくれないことは、親である私たちにとって苦痛でしかない・・・ですよね。

怒れば言うことを聞くと思って頭ごなしに怒鳴ったりしていましたが、うちの娘の場合は、余計に言うことを聞かなくなってしまいました。

取り返しがつかなくなる前に、この本に出会えて本当によかったと思います。

娘との会話のキャッチボールは、時には面倒くさくもあります。

イライラしたり、ムカつくこともいっぱいありますが、そこは冷静に落ち着いて今後も対応できたらなぁと思っています。

私と同じ悩みを持っている方がいたら、ぜひこの本を手にしてみてください。