【調布市子ども発達センター】発達センターってどんなところ?

2020年7月30日

困っている人

子どもと日常を過ごしていて、ちょっとこの行動はおかしいなぁ、お友だちには見られない行動だなぁと悩んでいます。その場合、どこに相談したらいいでしょうか?

イガヤス

こんな悩み、不安を抱えている方は、区や市の発達センターを頼りましょう。

プロの専門家の方々が、今後どうしていったらよいのか一緒に悩み、解決法や対処法を導いてくれます。

子ども発達センターって?

子どもの成長に不安がある場合、その原因を見つけ出し、対処法・解決法などを見出してくれる機関です。

  • ことばの話し始めが遅い
  • 落ち着きがない
  • お友達を叩いたり、噛んだりなど乱暴することが頻繁にある
  • 歩き始めが遅い
  • じっとしていられない
  • コミュニケーションがうまくとれない

上記のような理由で、発達センターを訪れる子どもたちが多いようです。

この機関には、以下のスタッフの方々がいらっしゃいます。

言語聴覚士、心理士、作業療法士、理学療法士、保育士、児童指導員の方などです。皆さん、その専門のプロの方々です。

この専門家の方々が、子どもと話したり、遊んだりしながら発達状況をみます。また、親である私たちの日頃の悩みなども聞いた上で、対処法についても指導してくれます。

各自治体レベルで、この機関を保有しています。まずはホームページで検索して、気軽に電話してみましょう。

尚、本記事では、私の娘が実際に通った調布市の発達センターを中心にご紹介します。

発達センターの指導内応(調布子ども発達センターの場合)

発達センターへ電話すると、まず窓口担当の方が子どもに関して悩んでいることや不安に思っていることを聞いてくれます。

✴︎相談レベルでも全然構いません。相談員が丁寧に答えてくれます。

もし、そこで一度面談した方がいいでしょうとなった場合は、日時を決めて面談を行います。

1.面談

面談は子ども同伴で、窓口担当の方と専門の先生と一緒に行います。

窓口担当の方が子どもと一緒に遊んでくれている間に、専門の先生と今までの経緯や不安に思っていることなどを話合います。

その結果を踏まえて、センターに通う必要があるかどうか専門の先生に判断してもらいます。

2.指導内容

子ども発達センターの指導内容は、主に以下の3つとなります。

療法内容
作業療法日常的な遊び、動作などの援助を必要する子どもの指導。
運動療法運動発達、身体機能の遅れや心配のある子どもの指導
言語・心理療法言語、コミュニケーションを不得意とする子どもたちの指導。

3.個別・グループ指導

子どもの年齢や発達に応じて、個別、もしくはグループ指導のいずれかが選定されます。

グループ指導は、他のお子さんと一緒に行われます。

A.個別指導

項目内 容
メンバー専門の先生・子ども・親
通う回数月1・もしくは月2回程度
指導時間1〜2時間程度
内容ゲーム・レクリエイション・文字書き・絵描き・運動
面談30分程度
(日頃の子どもの様子、不安に思っていることを話し、対策などの指導を受けます。
面談の間、子どもはオモチャなどで遊ばせます)。

B.グループ指導

項目内容
メンバー  専門の先生、3〜5グループの親子
通う回数月2回〜6回程度。子どもによって異なります。
指導時間2時間〜半日(グループによって異なります)
1、2歳グループ親子での遊びを通して、子どもの発達を理解し、成長を促す
幼児グループグループの活動を通して、集団生活の適応能力を促す
作業活動グループ身体活動を通じて、日常生活や集団生活をスムーズに送れることを支援
言語・心理グループルールのある集団生活を通じて、コミュニケーションを育み、友達との関わり方を支援

✴︎通園事業も行っており、どこかのタイミングで幼稚園から本センターの通園に切り替える場合もあります。

4.医師の診断

通うことが内定した後、医師の診断を受けます。

児童福祉法に伴うものと思われますが、最初の面談の後、別日にセンター内で医師の方と対面し、子どもに関する質問を何個か受けます。後日、承認書を受け取ります。

発達センターに通ってよかった3つの理由

「発達センターに通う=自分の子どもの発達が遅れている」と思う親御さんが多いです。でも、通うからといって、そう決まったわけではありません。また、発達スピードは子どもによって違います。気負いする必要もないです。

今、ワンオペ育児と言われています。育児をしていて、成長に不安を思うことはたくさんあります、私もそうです。

そんな時、助けてくれる人たちがいます。頼った方が得策です。しかも無料です。

センターに通ったことで、不安が解消され、私も娘も救われました。

1.原因を分析してくれる

発達テストから発達具合を把握し、症状の原因を分析してくれます。

以下の指標が判断基準となります。

指標内容
言語理解語の知識、抽象的概念を捉える力、理解していることを表現する力、言語によって推理したり思考したりする力
知覚推理抽象的な視覚刺激を分析して統合する能力、抽象的に推理する能力、視覚と運動の協応などの評価
ワーキングメモリー聴覚的短期記憶能力、聴覚的記憶をルールに基づいて変換する能力、注意力および集中力などの評価
処理速度視覚刺激を早く正確に処理する力、モデルを模写する力、認知的柔軟性などの評価

私の娘の場合、相手を叩いてしまったり、噛んでしまったりして、相手に口頭で訴えるのが苦手でした。

言語理解の部分で評価が低いところがありましたので、指導でもその部分を手厚くしてもらいました。

2.症状が改善された

センターに通い始めてから2ヶ月ほどで、私の娘の症状であった「おともだちを噛む、叩く」といったことがなくなり始めました。完全になくなったのは、1年過ぎてからですが、段々落ち着いていきました。

言語能力の部分が成長とともに発達してきたということもあるかもしれませんが、通わなければもっと悪化したり、発達が遅くなっていたのではないかと思っています。

3.不安が解消された

親の私の精神面が安定したことが一番大きかったと思います。

娘がおともだちを噛んだりしてしまうと、必要以上に怒鳴ってしまったり、気持ちばかりが焦ってイライラしてしまったりということが多々ありました。

センターに通ってからは、娘の現状を分析してもらったので、気持ちが落ち着き、丁寧に対応できるようになったので、本当によかったです。

調布市子ども発達センター

連絡先

電話番号:042-486-1190

メールアドレス:ayumi@w2.city.chofu.tokyo.jp

1.場所

住所:〒182-0032 東京都調布市西町290番地49

2.交通機関

  • 京王線飛田給駅北口より徒歩15分
  • 飛田給駅北口よりバス(飛02 榊原記念病院経由多磨駅行き)  
  • 調布駅北口よりバス(調33 飛田給駅経由多磨駅行き)
    (注)いずれも「調布福祉園」又は「警察学校東門」下車徒歩3分

最寄駅から10分程度歩きます。子どもの場合、15分は見ておいた方がよいかもしれません。

3.巡回バス

指定場所送迎・巡回バスの時刻表

指定場所からセンターの専用バスが巡回しています。最寄駅から歩くことを考えると、巡回バスは便利です。

4.駐車場

3台〜5台程度、駐車できますが、少ないので要注意です。

まとめ

私は一人でずっと悩んできたので、もっと早くセンターの存在を知っていたら楽だったのにと思っています。

もし、旦那さんや親戚、周りの人にも相談できず、一人で悩んでいる方がいたら、ぜひ発達センターを頼ってみてください。

きっと良い解決策を導いてくれると思います。


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